カメラに対する愛着

今回の写真展では

アーテファクトリー様に本当に綺麗に出力していただきました。
ドイツと日本、実物ではなく、ネットを通してのやりとりということもあって
不安な面もありましたが、おそらく私以上に担当の方が不安を持っておられたかもしれません。
何度もやりとりさせていただいたおかげで本当に満足行くものに
仕上げていただき感謝でした。
以前も書きましたが、個展を訪れてくださった何人かの方から
どちらで出力されましたかという質問を受けました。
そして質問された方の多くが、これはポジですか?ということも聞かれました。
デジタルだとお答えすると、出力の綺麗さにみなさん驚かれます。
本当に綺麗に出力していただきました。
また使用しているカメラに対する質問もありました。
何人かの方からは中判カメラで撮影されたものですかといったものもありました。
私が使用しているのは一般的に販売されているものですが、
言い換えればそれだけ、一般的なデジタルカメラの性能が上がっているのかもしれません。
今回の個展の作品撮影で使用したカメラの画素数は1000万画素以上のものが中心でしたが
500万画素のカメラで撮影された作品も3点ありました。
顔を近づけるて見ると画素数の差は出てくると思いますが
作品から数10センチ離れて見ると、私はそれほど気にならないように思いました。
またそれは作品のテーマにもよるのかもしれません。
風景などは高詳細の方が良いと思いますが、光をテーマにした場合
重要なのは詳細さではなくて、光なので、今のでも十分だと感じました。
(因みに今回の画像の大きさは全てA2で 609 x 435mm、額が793 x 611mmです。)
そして光と言えば、暗い中で撮影することが多いので、
高感度に強いカメラが適しています。
しかし私が使っているカメラは一般的に高感度に弱いとされ、直ぐにノイズが出てきます。
同じ場面を最高級のカメラで撮影した画像を見て鳥肌が立つほどに美しいと感じました。
そういった画像を目にして、使うカメラを変えようかと考えたこともありますが、
色や空気感の好みでしょうか、それを意識すると、
今まで使っているカメラの方が自分の感覚に近く
いつの間にかそれが自分の目になっているような気もしました。
カメラや電化製品だけでなく、例えば車や(私は使っていませんが)化粧品などでも
様々なメーカーがあり様々な種類があります。その中で自分が良いと思うものに出会えるのは
難しいことだと思いますが、今回の写真展を通して、改めて
今自分が使っているカメラに対する愛着が強くなったように思います。
カメラやレンズにも感謝です。

カメラ

会場に置いておいたブックの写真の9割以上はこのカメラとレンズで撮影したものです。
ブックの写真、基本はカラーで撮影し現像時にモノクロにしました。