フィルムカメラを持って その3

その2の続きです。
ルクセンブルク公国のレミヒを後にしてモーゼル川の対岸にある
ドイツのネニック(ネンニック)を訪れました。
今回の散歩の目的地です。
レミヒの人の多さが嘘のように
こちらはひっそりとしています。
まるで時間の流れが違っているようです。

ネニック

バス停です。
映画などに使われそうな田舎の良い雰囲気が感じられます。

ネニック

ここはレストランのようですが
建物の壁に男性が描かれており下にモザイクと言う文字が見えます。

ネニック

この街は古代ローマの「モザイクの床」で有名な場所です。
今回の散歩の目的はこれを見ることでした。
その敷地内を歩いています。

古代ローマの遺跡

古代ローマ時代の遺跡が見えてきました。
ザールブリュッケンからドイツのトリアーまでの
モーゼル川周辺やその支流であるザール川周辺では
古代ローマの遺跡が幾つも見つかっています。
ここもかつては繁栄した街だったのかもしれません。

古代ローマの遺跡

こちらも古代ローマの遺跡です。
奥の建物の中に「モザイクの床」があります。

古代ローマの遺跡

モザイクの床です。
紀元後1世紀から4世紀頃のものと言うこと。

古代ローマの遺跡

建物の2階から1階を見下ろす構造になっており
1階に降りることは出来ませんが
遠くからでもそのモザイクで描かれたものが確認出来ます。

古代ローマの遺跡

レンズを変えてみて。
説明によるとこれが発見されたのは19世紀とありましたが
これを発見した人は本当に驚いたと思います。
現在のものは修復されていますが
たとえ崩れていたとしても
地面の下からこういったものが出てくれば驚くと思います。

古代ローマの遺跡

友人も何度もレンズを変えて撮影しています。

オールドカメラ

フィルムを交換しています。

オールドカメラ

建物周辺は古代ローマの遺跡が残り、
そのまま公園のように整備されていますが
以前はここで人の交流があったと思うと
少し不思議な気がします。
多くの人がこの場所を通り、ここで会話し、
言ってみれば自分が住む世界とは別の世界、別の次元があるようで
それを感じるのが歴史の面白いところかもしれません。

古代ローマの遺跡

もう一度、ルクセンブルクのレミヒの街に戻って
カフェでアイスクリームを食べてからこの場所を後にしました。
写真はルクセンブルクを走る車の中から撮影したものです。

ルクセンブルク

非常に楽しい散歩でした。
私もフィルムを一本使いましたが
どのような写りになっているのか楽しみです。
友人にも感謝です。