ザールラント州にディリンゲンという人口約2万人の街があります。
ザールブリュッケンからは車で30分ほどでしょうか。
そこにザールドームと呼ばれる教会があります。
直訳すればザール大聖堂。
1910-1913年に建設された教会ですが、
ザールブリュッケンにある聖ミヒャエル教会と同じ規模で
ザールラント州では最も大きな教会の一つです。
雨上がり、友人と訪れました。
礼拝堂の中は少しひんやりとしていましたが
窓から入る光のおかげで、すこし温かみが感じられました。
友人と静かに移動しながら写真を撮り始めました。
全ての椅子に彫刻が彫ってあります。デザインは何種類もあるようです。
ステンドグラスの光が壁に反射して、それが床に反射しています。
椅子のへこみ具合が歴史を感じさせます。
長椅子が大きなプレートのようなものと一体化していますが
建設された当時は、もしかすると椅子がなく
大きな空間だったのかもしれません。
よく見ると柱や壁の装飾も凝っています。
細部に様々な装飾がある教会は建築家の拘りが感じられます。
初めて訪れる場所でしたが、良い光もあって
撮影を楽しめました。
35mm判換算で34mmのレンズ一本で撮っていましたが
ザールドームを撮るという撮り方と
ザールドームで撮るという両方の撮り方が出来たと思います。
それにしてもこういった歴史ある場所での撮影は楽しいですね。
当時の人々や建築家とまるで対話しているかのようです。