関西から関東へ

ドイツへの帰国は成田からなので
関東の方に移動してきました。
カメラ屋をもう一度訪れてみたいです。
ここには多くの刺激があります。
ところで新幹線で京都から東京に向かっている最中に感じたことがありました。
新幹線の車窓からですが、在来線が神社の参道などを横切って走っているのが見えました。
おそらく新幹線も同じように参道を横切って走っているかもしれません。
時代の流れ的なものもあるので、仕方がないと思う面もありますが
同時に一つの精神世界を壊しているようで少し残念な気もしました。
今回の写真展では教会関連の写真が多かったのですが
写真展を訪れてくださった方からよく似た質問を何度か受けました。
ドイツやヨーロッパの宗教的なこと、日本との違いに関してです。
あくまで私の感じたことですが、ドイツ、特にカトリック色の強い南ドイツでは
キリスト像やマリア像などの聖像や聖人の聖遺物が、信仰の中心になっている気がします。
言ってみれば一つの「物」です。
しかし日本では仏像だけでなく、例えばそれを安置するお堂や
またそれを囲む森や山などもどこか信仰的なものが宿っています。
自分が日本人だからそう感じるのかもしれませんが
日本の神社仏閣の方がドイツよりもより精神世界といった印象があります。
ドイツ人も森を大切にしていますが、日本のような信仰的ではないような気がします。
新幹線の車窓からの景色を見て、現代の生活が
そういった精神的な世界を壊しているような感覚を覚えました。
いずれにしても自分でもまだまだ分かっていない部分が多いので
今後も勉強していきたいところですが
写真に関しては、そういった精神的な面も撮れるよう努力したいところです。
そういえば以前ドイツで訪れた、ケルト人の遺跡は
どこか日本のような、精神的な場所のような気もしました。
建物群がなく遺跡だからそのように感じた可能性もありますが
その辺り一帯には神秘的な雰囲気がありました。

ケルトの遺跡