その3の続きです。
観光地の中にある日常の風景が好き

変わらない風景

しなり

ごめんやす

誰か来やはったで

長くなりそうなので以下の「続き」に続きます。
その3の続きです。
観光地の中にある日常の風景が好き

変わらない風景

しなり

ごめんやす

誰か来やはったで

長くなりそうなので以下の「続き」に続きます。
ここ最近のザールブリュッケンは暑い日が続いています。
昨日も35度まで気温が上がりました。
情報によっては39度となっているところもあります。
今日も午前中に30度を超えました。
こういった気温も時々あって、
外に出ると太陽の光が痛いと感じることがありますが
普段は空気が乾燥しているのでそれほど不快ではありません。
しかし今回は非常に蒸し暑く、日本のような夏の日です。

今日は何度も雨が降りました。
といっても時間にして僅か2、3分降ったのが
何度もあったという感じで
雨が降っても涼しくなりません。

夕方頃、時間が出来たのでいつも行く場所まで歩いてみました。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスのレンズ、どちらも単焦点ですが
それぞれ1本ずつ鞄に入れて行きました。
歩いている最中はオートフォーカスのものを使い、
撮影する場所に着いてからはマニュアルフォーカスのものを使いました。

このマニュアルフォーカスのオールドレンズはマクロでもなく、
それほど近くまで寄れませんが
それでもこのレンズで花を撮るのは面白いです。
この花は折り鶴のように見えました。

こってりとした描写があって
写真と言うよりは絵画的な雰囲気があるように思います。
もちろん普通に撮れば普通に撮れますが
ミラーレス一眼カメラなら、設定の変化を確認しながら
撮影することが出来ます。
カメラには様々な設定があります。
設定によっては真っ白や真っ黒になることもありますが、
それでも時には必要だからそういった設定があるのだと思います。
言い換えればそれだけ多くの引き出しを持っています。

それらの引き出しを色々試してみるのは面白いです。
このレンズはもともとポートレイト用に購入しました。
しかしこの個体だけかどうか分かりませんが
フォーカスが少し重く、人を撮るテンポには難しいものがありました。
しかし花なら自分のテンポで撮影出来ます。
いつの間にか花を撮るレンズとして使っていました。

このオールドレンズのボケ方は少しクセがあるように思います。
それがこのレンズの魅力で、
電子ビューファインダーを覗いているのが楽しくなります。
そのボケは光の方向によっても変わってくるので
同じものを撮るのでも少しずつ場所を変えて撮ると違う世界が見えてきます。
やはり写真の世界は奥が深く楽しいですね。
友人とザールラント州の隣、ラインラント・プファルツ州ダイデスハイムにある
ドイツフィルム・フォトテクニック博物館
(Deutsches Film- und Fototechnik Museum)へ行きました。
フォトテクニックと聞けば、今では撮影するときのテクニックだと感じますが
それとは違ってカメラ技術の進化、単純に言えば歴代のカメラを
展示している博物館です。
天気は晴れ。暑い一日です。
遠くからは看板が見えず、下に来て気が付きました。

上にある看板には直ぐに気が付きませんでしたが
大きな案内があったので、探していた博物館は
簡単に見つけることが出来ました。

毎日オープンしているわけではなく、よく地方で見られる博物館と同じように
開館している曜日と時間が決まっています。
ここは入場無料とありました。

1990年12月にオープンしたとのことです。
窓の所にもオールドカメラが飾られてあり、そこを見るだけで
少し気持ちも高ぶります。

約300m2の中に4000以上の展示物があると言うこと。
昔のスタジオカメラから比較的新しい時代のフィルムカメラがありました。
例えばライカではM6までありました。

ダゲレオタイプ、カロタイプ、写真乾板などの説明もあります。

昔のカメラは撮影に時間がかかったので
モデルを固定するための道具なども紹介されていました。
撮影する方も撮られる方も大変だったことが分かります。

文字通り博物館でしか見たことのないようなカメラが並んでいます。

様々なカメラだけでなくストロボや単体露出計などの備品も紹介されています。
そこには友人が使っている昔ながらの露出計がありました。
製品としては過去のモノですが、まだ現役で使えています。

子供連れの人も見に来ていました。

こういった歴代のカメラを見ると、今自分が使っているカメラは
そういった先人の積み上げてきたものの上のあるということが
強く感じられます。
別のフロアには映画関連のものが並んでいます。
映写機もあります。

現在の小さなビデオカメラも展示されていました。
今では懐かしいベータも紹介されています。

こういった風に紹介されているとここは職人の部屋のように見えます。
以前は技術や知識がより必要だったので
撮影する方も今以上に職人だったと思います。

入り口にはレニ・リーフェンシュタール(1902-2003)が写っている写真が何枚かありました。
映画撮影中のものやフィルムカメラで撮影しているものなど。
政治的な話しは全く別として、私もこの方の影像に驚いたことがあります。
具体的には全体像や部分を写す際の切り取り方でしょうか。

そういえば以前、彼女が眠るミュンヘンのお墓にも行きました。

この博物館はそれほど大きな規模ではありませんが
それでも内容的には充実したものがあります。
カメラの歴史的なことだけでなく
カメラに対する愛情のようなものが詰まった博物館かも知れません。
この夏、日本で撮影した写真を整理しています。
歴史的な景観が残る京都や滋賀を歩いていると
これまでと変わらない伝統的な日本と
流行を求めて絶えず変化している今時の日本を見ることが出来ました。
光の優しさ

五重塔

紅葉始まる

雨の日の模様

青空に映える朱色

輝く色

足音

伝統あるお祭りの季節

暑い一日

鳥居のある街並み、賑やかな声

光が作る芸術

高い空

いつもと同じ風景

まだ続きます。
8月15日はマリア被昇天祭で祝日です。
といってもドイツ全土が祝日ではなく、
カトリックが強い地域が祝日になっており
バイエルン州とザールラント州が法律で
この日が祝日と定められています。
だから隣の州は祝日でもなく平常の日と変わりません。
同様にプロテスタントの強い州ではその祝日があります。
ドイツは州によって宗教が違っているので
そういったことがおこります。
その祝日、友人とベルンカステル・クースに向かいました。
ザールラント州の隣ラインラント・プファルツ州にある、人口6,500人程の小さな街です。
ザールブリュッケンからは車で1時間半ほどでしょうか。
天気は晴れのような曇りで、湿度の高い一日でした。

木組みの家があって以前から訪れてみたい街でした。
初めて訪れたましたが、想像していた以上に綺麗な街です。
ここは是非もう一度ゆっくり訪れてみたい街です。

ところでこの日は何故かここ最近使っていないレンズを持って行きたくなりました。
以前はよく使っていたものの、今ではおそらく1年以上使っていないレンズです。
結果的にこの選択が良かったと思います。
何枚も写真を撮りました。
それらの写真はいずれ。
楽しい一日でした。友人にも感謝!です。
先日、街中で偶然友人と出会い、立ち話をしていると
その友人が待ち合わせをしているという人が近づいてきました。
はじめまして、と挨拶をしましたが
マンドリンをやっているという、その彼のことを何処かで知っている気がしました。
その日、彼らは夕食の約束をしていたようで
私も一杯だけ、とお邪魔させていただきましたが
その一杯が気が付けば午前1時前になっているほどに
楽しい時間でした。
家に帰ってから以前の記憶をたどって調べてみると
やはりネットの新聞で彼に関する記事を読んでいました。
一年ほど前の地域情報紙です。
マンドリンという楽器でザールの音大に留学といった感じの記事を
偶然見ていました。失礼ながら名前は覚えていませんでしたが
そういった人がザールに来るとだけ記憶の片隅にありました。
聞けばもうすぐ帰国されると言うこと。
その前に一度食事でも、と食事に行きました。
サイン入りでCDをいただきました。
どうもありがとうございます!

食事のあと我が家で少しお茶をしました。
音楽のことカメラのことがそこでは話題になりました。
その彼が撮影した写真。
ヘ音記号に見えたということです。
こういった視点、音楽家ならではのものかもしれません。

CDを何度か聴かせていただきました。
その音楽からは情景が浮かびます。
そのイメージを意識しながら家の近くで撮影してみました。
もしかするとジャケットの色のイメージがあったのかも知れませんが
彼の曲を聴いて浮かんできたイメージで写真を撮ってみました。
水があればもっと良かったのですが。

以前、コンサートで出来ましたがやはり楽しいことです。
海外に出てきて良かったことの一つに人との出会いがあります。
日本にいると分野的に、場所的に
知り合えない人たちと知り合える可能性もあります。
性別や年齢関係無く色々な人と知り合えるのが
本当に良いと思います。良い刺激にもなり、
知らない分野を知ることによって自分の世界も広がります。
マンドリニスト堀雅貴さんの今後のご活躍が楽しみです。
時間が出来たので少し撮影に行きました。
場所はよく撮影に行く近くのところです。
久しぶりにザールブリュッケンの街を歩きましたが
久しぶりと言うことを忘れるほどにいつもと変わらない街並みがありました。
アルテ・ブリュッケ橋を渡りました。
ザール川の上には雲一つない青空が広がっています。
よく見ればザール左岸にあるザール・クレーンと呼ばれる建物の
クレーン部分がありません。
先週末はお祭りだったので、もしかして外してあったのかも知れません。

ザールブリュッケン城のテラスの所から市庁舎方面を望みました。
日差しは少し強いものの吹き抜ける風が心地良いので
外に出るのが気持ち良く感じられます。

こうして街並みを見るとザールブリュッケンに帰ってきたという気がします。
6日にザールブリュッケンに戻ってきましたが、その後少し時差ボケ気味です。
単純に時間がずれているというよりは、一日が間延びしている感覚でしょうか。

それにしてもドイツは少し肌寒いです。
日中、日の当たるところを歩けばジリジリした暑さを感じますが
日陰は涼しく、朝晩は寒いと感じるほどです。
そういえば毎朝体重を量っています。
毎年夏の帰国時には数キロ体重が増えます。
5キロ以上増えた時もありましたが
今年は僅か1キロとほとんど変動ありません。
しかし、ドイツに戻ってきてから何故か毎日体重が増えています。
食べる量が増えているわけでもありません。
おそらく気温が低くなって汗もかかず代謝が悪くなったのかもしれません。
落ち着けば戻るでしょう。

それにしてもドイツと日本では色が違うと感じました。
太陽の光の強さによるのかもしれませんが、
例えば自然の緑がそうです。
同じ種類の草木を比較しているわけではなく、あくまで印象ですが
ドイツの方は水彩画のように柔らかく
日本の方は油絵のようにこってりとした深い緑という感じです。

今回、いつも以上に時差ボケ感があるのは
それだけ日本にいる時の感覚がまだ残っていると言うことかもしれません。
実際、日本で撮影した写真全ての現像が終わったわけではありませんし、
いくつかの仕事も作業中です。
日本にいる時のその感覚のままドイツで撮影すれば
また違ったものが撮れるかも知れません。
時間を見つけて撮影に行きたいと思います。