音楽と写真のコラボ

音楽と写真のコラボです。
私が意識しているのは音楽と写真の関係が
スライドショーでもなくBGMでもなく、
音楽(特に生演奏)と写真(映像)で一つの世界を表現したいと考えています。
その作品を作る際に考えることの一つが写真の枚数です。
ただ同じ曲でも生演奏用と動画用では写真の作り方が変わってきます。
当然、演奏者によってもイメージが変わります。
今回は録音に合わせて写真を作りました。
ところで写真は一瞬を切り取ったものですが
そこには無限の時間が詰まっており
言ってみればその写真を観た人が
自身の中に新たな時間を作り出す芸術だと思います。
そのことを意識すれば写真を観るのが
長い時間であれば、その分、理解も深まると言えるかもしれません。
しかし逆に流れる時間を意識させたいために
一枚一枚の時間を短くすることも可能です。
次の作品、前者は春をイメージし、16分音符を意識して写真を選びました。
転がるようなイメージから角度も意識したつもりです。
後者は一年を通してのイメージですが、枚数を入れることによって
月日の進む早さなどを意識しました。
♪スカルラッティ ソナタ ニ長調
(Scarlatti Sonata D dur)L.14、K.492
「湯浅聡子ピアノリサイタル」(2007.5.13)
東京文化会館にてライブ録音
(Photo : Eiji Yamamoto)

♪メンデルスゾーン プレリュードとフーガ OP35-1 より
「湯浅聡子ピアノリサイタル」(2008.12.5)
横浜みなとみらいホールにてライブ録音
(Photo : Eiji Yamamoto)

今後、こういった作品も増やしていきたいのと同時に
生演奏と写真のコラボも色々な場所で出来ればと思っています。