トラーベン=トラールバッハ 4

前回の続きです。
トラーベン=トラールバッハの見所の一つ、山の上のある砦跡、
グレーフェンブルクに向かうことにしました。
ツーリスト・インフォメーションでいただいた地図を見ると街中から一本の道が延びています。
しかしその道はどう見ても徒歩で登るような道です。
これまで友人とのドライブ等で、同じようなことが何度もありました。
街や下に車を置いて山道を登っていくと、上に駐車場があることが。
そこでカフェで車での行き方を伺うと、
一度街を出て山の裏側から車で行けるようになっているということ。
それを頼りに出発しました。
途中からは案内板が出ていたのでそれに沿って行きましたが
対向車が来るとすれ違うのに苦労しそうな箇所や
途中で舗装がない場所などがあり
本当にあっているのか不思議に思いながら進みました。
砦跡までの道から想像すると、砦跡はひっそりとした場所に違いないという印象でしたが
目的地に着くと車が何台も止まっており、明らかに観光地らしい場所でした。
砦跡からはトラーベン=トラールバッハの街が一望できます。

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

レストランもあります。

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

夕日に染まった黄葉がモーゼルの水面に映っています。

トラーベン=トラールバッハ

案内板によると、14世紀から18世紀まで
かつてここには立派な砦が建っていたようです。

トラーベン=トラールバッハ

現在はその一部しか残っていません。

トラーベン=トラールバッハ

ドイツの他の砦や城もそうですが、もちろん日本の城などもそうですが
よくこの場所に城を建てたなと驚くことがあります。
きっと多くの人がそれに従事し、色々な音も聞こえていたと思います。
そして完成してからはそれを守る人々、そこで生活する人々もいたはずです。
それから取り壊すことに携わった人々など。
砦の一部は今は静かに佇んでいるだけですが
この場所に多くの人が従事していました。
それを感じながら、砦跡を回ると、そこが生きた場所のようにも感じられ、
単なる廃墟ではないように感じられます。
いつの時代でもそういった昔の人々の想いを感じると
その気持ちを受け継いでいかなければならないと感じることがあります。
そしてそれが伝統というものに形を変えることがあります。
これからの将来、未来を見るときに、過去に目を向けると
そこに何か次の時代へのヒントが見つかるかもしれません。

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

ところで同じような砦跡を目にするといつも感じますが
建物などを破壊する場合、完全に取り壊すより
再利用できない程度に破壊する方がダメージを与えるのかもしれません。
現在は逆にそれが当時を偲ぶものにもなり
また良い風景の一つになっています。
時代が変わればその存在理由だけでなく、
それを取り囲む価値観も変化するかもしれません。

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

トラーベン=トラールバッハ

最後にもう一度、トラーベン=トラールバッハを見て、この場所をあとにしました。

トラーベン=トラールバッハ

そういえば今回はカメラ2台にレンズ4本持って行きましたが
レンズ一本を付けっぱなしにしたカメラ一台だけで撮っていました。
35mm判換算で35mmの画角になるレンズだけですが
旅などは案外これ一本で撮影出来るのかもしれません。
友人とのドライブ、非常に楽しい時間でした。
どうもありがとうございます。
秋を楽しめただけでなく良い気分転換にもなりました。