腕時計

CASIOのLINEAGEという腕時計を使っています。日本とヨーロッパ対応の電波時計でソーラー電池のものです。黒色ですが、その光り方が良かったのでモノクロで撮ってみました。

作品プリント

ここ最近、作品作りをしてプリントしています。これまでの合成写真シリーズはドイツのハーネミューレ社の用紙を使用していました。このシリーズでは他にも色々と試してみましたが、これ以上に作品に合う紙はないといった印象です。作品作りの方もその紙を意識して行っています。今作っているのはモノクロです。モノクロのプリントでもハーネミューレのものや、ドイツでも手に入りやすいエプソンのものを使用していましたが、黒が気になるので、思い切って別の用紙を使ってみることにしました。フランス、キャンソン社のバライタ紙です。店頭にはないのでネットで取り寄せです。

プリンターにあったiccプロファイルをダウンロードしてプリントしてみました。実際に紙にプリントしたものを手に取ると、画面で見ていた時よりも大きな感動があります。思った通りの、もしくはそれ以上の良さがありました。ただ少しかすれています。使用しているエプソンのプリンターは8色使用していますが、インクは9色あります。黒がフォトブラックとマットブラックのどちらかになります。両方同時は使えません。これまで合成写真シリーズではマットブラックを使用していましたが、モノクロのプリントはフォトブラックになります。思えば今年はマットブラックばかりでフォトブラックを使用していないかもしれません。そこでプリンター内の清掃をして再度印刷しましたが、やはりかすれています。というわけで何度も清掃して情報をプリントする作業を繰り返しました。写真の一番右にあるPKがフォトブラックです。清掃するごとに欠けていた線が繋がっていきます。

これらの作業を行ったのち、再度プリントすると綺麗なモノクロプリントができました。いずれこちらの方にも載せたいと思います。

ドライブ

前回の続きです。

フランスの湖からザールブリュッケンに戻ります。時間は1時間ほど。国境はありますが、検問的なものは何もありません。

周りは畑が多い印象です。

小さな村を通過していきます。

教会のそばを通ります。

暫く走っていると、正面に煙突のような細い建造物が見えました。

近づいてみると、何やら胴の長い石造です。フランス国旗がそばにあり、世界大戦の慰霊碑だとわかりました。遠くからでも見えるように背の高いものになっているようです。

その慰霊碑の周りは何もありません。

のどかな道を走っていきます。

日が傾いてきました。

何か緑があれば綺麗な光景かもしれません。

走っている車の数は少ないです。

ずっとのんびりとしています。こういったところで生活している人はどのような生活を送っているのか、何の仕事に従事しているのか分かりません。おそらく農業でしょうか。

色づく畑と長く伸びる影が優しいです。

小さな森もありました。

遠くから見て、何か旧ドイツ軍の建造物らしいものがあるなぁと漠然と見ていましたが、横を通り過ぎるときに見ると、まさしく旧ドイツ軍のトーチカ(防御施設)です。その向こうに軍事車両が一両ありますが、これはフランスかアメリカのものかもしれません。

おおお!と声を出しましたが、残念ながら辺りに車を止める場所がなく、そのまま通過しました。昔はこの辺りもドイツ領で、ドイツの防衛線があったと思われます。そしてこの場所も戦闘地域になった可能性があります。そのために先ほどの慰霊碑があったのかもしれません。

さらに進んでいきます。

少し大きな教会がありました。

一時間はあっという間で、すぐに見慣れた場所になりました。友人とのドライブ、今日はここで終わりです。気分転換も出来、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

ドライブ

先日の続きです。

友人が、近くに水のなくなった湖があったということを思い出し、そちらに向かうことに。聞けば最初に訪れたときは水がいっぱいあったのに、次に訪れたときは水が枯れていて、防波堤などがそのまま残っているだけの不思議な感覚がある場所だったということ。一体どのような景色なのか、楽しみにして訪れました。少し坂を上って、防波堤に上って湖方面を見ました。なんと、普通に水があります。綺麗な青色が広がっています。

水面に反射している景色も美しいです。

無料で見られる双眼鏡がありました。覗いてみるとかなり綺麗に見えます。Kowa(興和)の製品です。こういったところで日本の製品を目にすると嬉しく感じられます。

ところで水面のほうを見ると、魚がいっぱいです。そして多くが飛び跳ねており、静かな中でピチャ、ピチャと音がしています。

これで魚を獲るようです。

案内小屋がありますが、閉まっていました。

結局、水がなぜ枯れていたのか、もしくは抜かれていたのか謎のままです。家に帰ってから調べましたが何も見つけられませんでした。

辺りはのんびりとした場所です。お店もあってもう少し早い時間ならばカフェも開いていたようです。

マリア像などがありました。

この湖も非常に静かで、何か別世界にいるような感覚がありました。時間の流れが違っているようです。今回のドライブはここで終わりです。いくつかの水辺を訪れて良い気分転換ができました。友人に感謝です。ザールブリュッケンに戻ります。

続きます。

オペラを観に

ザールラント州立劇場に行きました。今日プレミエを迎えたエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの「死の都」(1920年、ハンブルク及びケルン初演)です。1920年代で最も上演されたオペラ作品と言われていますが、その後、政治に翻弄されたこともあって、今ではあまり馴染みがなく、上演回数も多くありません。日本での舞台初演が2014年ということもそれを表しているかもしれません。

知らないオペラを観るときは複数のサイトで予めあらすじを読んでいくことにしています。今回もそうです。既に知っている作品ならば、登場人物が誰であるか、どういった人たちであるか分かりますが、初めての場合は、まずそれが誰なのかわからないことが多く、その点で衣装や舞台が大切だといえます。「死の都」は登場人物が多くないので、すぐにわかりましたが、それよりも演出や舞台セットの方が印象に残りました。

開演前の劇場前。正装率が高いだけでなく。着飾っている人がいつものプレミエより多いように感じられました。

ところでオペラ雑誌などによるとここ数年、ドイツのオペラ劇場では演出(舞台セット)が昔よりシンプルになってきているということ。予算の問題、大道具などのセットを保管しておく場所の問題等があるようです。ザールラント州立劇場でもシンプルな演出が増えていると思いますが、一言でシンプルと言っても、見せ方が上手い人もいれば、そうでない人もいます。うまいと思った人たちは、その後より大きな劇場で演出をしているようです。

今回の「死の都」は小道具が多く、ごちゃごちゃした印象でしたが、セットがわかりやすく、オペラを観る人に優しい演出といえるかもしれません。そのごちゃごちゃ感が逆に音楽とも合っています。また光の使い方が上手く、それだけでも色々な光景や心理描写を演出できます。

そして何より舞台が回りません。2年ほど前に劇場の舞台工事が行われて、舞台が回転するようになりました。内側外側それぞれが独立した動きで回りますが、その工事以降、多くの演出家が舞台を回しています。単純に舞台転換であったり、時間の経過を表す描写的なものとして。しかし観客の立場から見えれば、また舞台が回っているという感覚があって、演出家の個性が消えてしまっている印象があります。今回の公演と直接は関係ないですが他の劇場の舞台は回らないので、ここでの演出は他では上演できません。しかし見方を変えれば他の劇場にはない、この劇場ならではのものとも言えます。様々な立場や見方、視点でがあるので、良い悪いの話ではないですが、作品それぞれを個別に見るのではなく、劇場のシーズンを通してみたときに気になるときがあります。

この「死の都」は回らず、横と縦、奥行きを移動させて舞台世界を作っていましたが、狭い空間の作り方が上手いと思われました。登場人物の少なさもありますが、普通は逆に広く見せようとすることが多い中で、それが非常に新鮮に映りました。そして先にも書いた上手い光の使い方があって、久しぶりに良い演出を見た気がしました。音楽にあっていて、作品の世界をうまく作っています。演出家はかなり勉強したのではないかと感じられる作品でした。見る人に何かを押し付けるような演出は、見ながら考えることが多く、音楽や舞台に集中できないことがありますが、今回の舞台はごちゃごちゃ感もあってシンプルとは言えませんが上手くコンパクトにまとめられている印象です。久しぶりにこういった舞台を見た気がします。

公演のほうは後半に入るときの指揮者が出てきたときにもブラヴォーが飛び、カーテンコールでも手拍子のような拍手になり、それもテンポが速いので、それだけ興奮した観客、満足した観客も多かったと思います。歌手陣や合唱、オーケストラにもブラヴォーが飛んでいます。そして演出家などが出てきたときも、圧倒的にブラヴォーが多かったので、演出的にも成功だったと思われます。作品によっては演出家が出てきたときにブーイングの嵐、しかも攻撃的なブーイングになることも(特に大きな劇場で)ありますが、今日はカーテンコールも含め一つの公演として楽しむことができました。あまり馴染みのないオペラなので今後の観客の入りが気になるところです。

公演後の劇場前の様子。正面の看板が明日の公演のものに替わっています。

午後11時ごろですが、気温が20度前後で晴れだったので、まだ多くの人が店にいるのがわかります。

オペラを観ていつも思うのは、舞台を作っていくのは写真の見せ方にも繋がる部分があるということです。同じ写真でも例えば用紙が違えば印象も変わります。展示する際に、照明の種類や当て方、額やマットの種類、作品展示の高さ、他の作品との間隔など、写真だけでなく見せ方も非常に重要だと思われます。今回の「死の都」は演出の好みは別としても、そういった点を考えることができて非常に満足した公演でした。そして演奏や観客が熱くなっているというよりも、落ち着いた中に熱量がある公演といった感じで、久しぶりにその感覚を楽しめた点でも今日の公演は観られて良かった、そんなコルンゴルト「死の都」でした。

ドライブ

前回の続きです。

近くの湖を目指して行きましたが、地図にある道路は車が通れるものではなくケモノ道のような道だったので、ナビで湖が見えそうな場所まで行って、そこで車を止めました。湖は直ぐそばです。湖というより大きな池といったほうが良いかもしれません。深さはそれほどないようです。

乾燥していましたが、足元が危険です。

湖に近づくと、カエルが一斉に鳴き始め、そして湖のほうに跳ねていきました。その後は静寂です。遠くで鳥の鳴く声が聞こえるだけで、他には何も聞こえません。逆にその静寂が、静寂という音を作っているようにも感じられます。

こういった板が何枚も見られました。

この周辺にある船はどうやら漁をしているようです。

振り返ってみました。

木の杭が何本も見えますが、最初はそれが墓碑のようにも見えましたが、おそらく船を泊めておくためのもので、以前はもっと水があったということかもしれません。

この湖も人の姿がなく、静寂を楽しめました。この湖は水量が減ったかもしれない、という話をしていると、ここで友人が、そういえばこの近くに水がなくなった湖があるのを思い出した!ということでそちらに向かうことにしました。

続きます。

ドライブ

先日の続きです。

フランスの田舎にあるお城の名前の付いた街です。開いていない教会を一周した後、その奥に少し大きな建物が見えたのでそちらに向かいました。建物右側は壁が壊れて廃墟のようになっています。その奥にも壁があります。それが建物の名残か単なる壁なのかはわかりません。

小さな門の隙間から入口の扉を見ました。

反対側まで回ってみることに。

階段のない扉などがあります。ものを上げるにしても滑車もありません。

反対側から見るとお城、宮殿のような建物だと感じられます。装飾の施された入り口が草木の間から見えますが、中には近づけません。真裏のほうに行くと一般人宅があったので、それ以上は進めませんでした。

最初に見た入り口を望遠レンズで撮ってみると猫がいるのがわかります。

古びた屋根にはハトがいます。

現在は使われていない建物のようです。家に帰ってから調べましたが情報らしいものはありませんでした。しかしこの建物がお城と紹介されていたので、どうやらこれが目的地のお城だったようです。ところでその近くには鳥の巣がありました。この辺りはコウノトリが多いので、その巣かもしれません。

というわけで、駐車場に戻りましたが、結局誰にも会いませんでした。そしてまた違う湖に向かうことにしました。

続きます。

祝日

今日はドイツ再統一記念日で祝日です。私は昨日の撮影の現像を一日中やっていました。昨日の撮影は、こういう写真を撮りたかったと言えるもので満足いく撮影ができました。いつもはリモートでフラッシュを使いますが、昨日は少し撮り方を変えて、準備はしたものの結局最後までリモートで使うことはありませんでした。少ない光量で撮りましたが、それがかえって良い雰囲気を作り出してくれました。

ドライブ

前回の続きです。

湖のそばにある教会から次のどこかに向けて出発です。地図を見ると近くにお城があるようなので、そこに向かうことにしました。向かっている途中で気づいたのは、お城の名前が付いた街ということ。少し期待していきました。暫くすると目的地に到着しましたが、街らしいものはありません。また人の姿も見えません。こんな時に思い出すのは日本の番組です。第一村人発見というほどに人がいません。

市庁舎の建物。

その前のメインストリート。

すぐ近くに古そうな礼拝堂が見えたので、そちらに行きました。

鍵が閉まっていて中には入れませんでした。

二つの世界大戦の慰霊碑があります。

その向こうに教会が見えるので、そちらに向かいました。

教会の入り口を探します。それにしても人の姿がありません。どこか遠くで何か金属の作業音だけが聞こえているだけです。

教会の塔の下には人工的に作られた小さな洞窟のような祠があり、マリア像が祭られています。

ぐるっと教会を一周しましたが、中には入れませんでした。

続きます。